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歯科と耳鼻咽喉科の連携医療について

「歯科」という診療科は、虫歯を削って詰めている、歯周病の治療をしているあるいは、歯並びの矯正治療をしているというくらいしか思い浮かばないかと思います。
しかし、歯と歯肉などの「口腔」という器官を扱ういわゆる歯科医療は、体の一部を診る医療であり、他の器官を扱う他の診療科と同じであると考えております。

歯科の診療行為はほとんどが「外科処置」であり、様々な診療科との連携が必要であることは言うまでもありません。特に、基礎疾患のある患者様は歯の麻酔一本をするにしても、あらゆる診療科との連携がなくては安全な診療はできません。

歯科で扱う「口腔」と、診療範囲が一部かぶる「耳鼻咽喉科」とは連携が特に必要です。

特にインプラント治療では、上顎の臼歯部のインプラント治療時に「副鼻腔」の一つである上顎洞(じょうがくどう)と非常に近いため、耳鼻咽喉科との連携は必須となります。
また、歯の根っこの治療、すなわち根尖病巣(こんせんびょうそう)や、歯周病が上顎洞炎に波及して歯が原因の歯性上顎洞炎(蓄膿症)を引き起こすこともあります。

 

 

 

当院の他科との連携について

当院ではいろいろな専門の科との連携を深めることにより、以前は困難であることが解決できるようになってまいりました。

口腔外科では、専門の先生が他施設からの患者さんの紹介に対しての処置が可能になってきました。
また外科処置に対しては麻酔科の先生との協力はなくてはならないものだと考えております。

矯正に対しても世界的権威である宮島先生との連携により複雑でこの地域ではできなかった患者さんの治療も可能になります。

 

耳鼻科医との協力・連携

歯科との関連性が深いことで、お互いの立場に立っての処置ができるようになってまいりました。

専門的にはアデノイドや扁桃腺肥大による上顎骨劣成長を招くと言われておりますが、周辺の病院に依頼しても手術をしてもらえないなどの問題がありましたが、慶応大学病院の大塚先生に依頼することで解決できるようになりました。

また上顎洞炎におきましても、日帰りの手術により解決できるようになり術後も経過を当院で見ることにより連携が取れるようになってまいりました。

上顎洞炎はインプラントの骨がない場合に骨を作らなければならない場合などに手術ができなかったり、インプラントの手術後に上顎洞炎を起こしたりする場合などに耳鼻科医と歯科医が連携して処置することにより解決できるようになりました。

 

麻酔科との連携

初診時患者さんは自分が高血圧だとはわかりませんでした。
しかし麻酔科の先生により高血圧だとわかり、内科を紹介して薬の服用により改善されました。このような患者さんに安易に外科処置を行うと、生命の危険を脅かす可能性があります。
ぜひ患者さん術者ともに安全を優先するためにも麻酔科との連携は必須なものだと考えております。

術中に200を超える血圧を150くらいにコントロールできるようになり体への影響を最小限にできました。
このように全身をコントロールしてやらなければ事故が起こる可能性があります。
もし私はやらなくて大丈夫だったという方は偶然かもしれません。安全第一だと考えての処置です。

 

このように連携することで、安全な手術や手術範囲を広げられるようになり、一層の努力を心がけております。同じ目線で対処していただける他科の先生との連携は当院の特色であると考えております。

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